~いつまでも健康でいるための口腔ケア~
「糖尿病と歯周病について」が開催されました
2017.10.29
鳥取市立病院 歯科医長の目黒道生先生をお招きし、「糖尿病と歯周病について」をテーマに講演していただきました。
最初に、サブタイトルにもある「口腔ケア」について説明があり、
「歯のおそうじのみではなく、歯・お口(口腔)に気をつかうということです」と先生からお話がありました。
糖尿病も歯周病もどちらも生活習慣病です。そして、この二つには次のような密接な相互関係があることが分かってきました。
歯周病があるとそのバイ菌から毒素が出される。
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その毒素が血管内に入り込み、「TNF-α」と呼ばれるたんぱく質の生産を促す
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TNF-αには、インスリンを作りにくくする働きがある
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その結果、血糖値が下がりにくくなり、糖尿病になったり、悪化したりする。
歯周病の治療を行うことで糖尿病が改善されることが、色々な調査により明らかになってきているそうです。
また、昔は糖尿病の方はキズが治りにくいので歯の治療をさけたそうですが、今はすぐ治療をするようになりました。
口腔ケア━お口に気をつかうことで全身疾患の予防につながります。
自分でできることに加えて、
- 普段のお口の状態を知っているかかりつけ歯科を持つこと
- 歯の定期健診(3か月~半年に一度)
をお勧めします、とのことでした。
【歯磨きのポイント】
- 小さく横に動かす(前歯の裏側は縦に当てる)
- ゴシゴシと力をかけない
- 磨く歯の順番を決める
- 補助用具を使用する(歯間ブラシ、デンタルフロス)
- 一日一回はじっくり磨く
【歯ブラシってどれがいいの?】
- 大きさ:3列程度の小さめのもの
縦幅は上の前歯2本分程度 - 硬 さ:普通の硬さのものが扱いやすい
歯茎が腫れて触れると痛い時はやわらかめのものを使用
この他にも、目黒先生からたくさんのお話がありましたが、ここでは書ききれないので割愛させていただきます。申し訳ございません。
目黒先生、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました!!
スタッフ一同