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手洗い・マスク、なぜ大事?

2020.02.01

新型コロナウイルスの感染が中国を中心に広がっています。
連日報道されるニュースで、感染者数も死者数も日々増えていることを耳にすると、「怖いな」と思いますよね。ドラッグストアや薬局では、マスクが品切れになっています。

感染予防のためにできることとして挙げられるのが、手洗いとマスクの着用。
今回は、これらが必要な理由について改めて説明します。

どうやって「感染」するの?

細菌やウイルスなどの病原体の感染経路には、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の主に3つがあります。

「空気感染」は、咳やくしゃみをしたときに飛び散る細かいしぶき(飛沫)の水分が蒸発した小さな粒子(これを飛沫核といいます)が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染すること。「飛沫核感染」とも呼ばれます。
空気感染する場合、離れていても飛沫核が空気中を漂っているため、同じ部屋にいるだけでも感染するおそれがあります。

「飛沫感染」は、咳やくしゃみをしたときに飛び散るしぶき(飛沫)によって感染すること。
飛沫は、水分を含んでいる分、それなりの重さがあるので、一定の距離や時間をあけると落下します。だから、一定の距離や時間を保っていれば、感染のおそれは低くなります。

「接触感染」は、感染者と直接接触する、または、病原体がついてモノに接触することによって感染すること。たとえば、ウイルスがついた手すりやタオルをさわった手で、そのまま食事をしたり目をこすったりすると感染するおそれがあります。

新型コロナウイルスの予防法は?

新型コロナウイルスの場合、空気感染の可能性は低く、「飛沫感染」と「接触感染」が主な感染経路だと考えられています。
感染予防の基本は、感染経路を断つこと。
つまり、飛沫感染と接触感染が主な感染経路ということは、ウイルスを含む飛沫を避けること、感染者との接触を避けること、ウイルスが付着したものに触らないことが予防の基本なのです。

でも、ウイルスが付着しているかどうかなんて、わからないですよね。
不特定多数の人が使うドアノブ、電車のつり革など、もしかしたらウイルスが付着しているかもしれません。そして、それらに触れた自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
だから、家に帰ったとき、食事の前、料理の前などは、手を洗うことが大切なのです。

マスクの効果は?

では、マスクの着用はどうでしょう?
マスクは、咳やくしゃみによって飛沫に含むウイルスを飛ばさないようにする効果が高いとされています。つまり、感染予防というより、感染拡大予防という意味合いのほうが大きい。
ただ、混みあった場所では、ウイルスを含む飛沫が飛んでくる可能性もあります。だから、人混みのなかではマスクの着用が感染予防にもなります。

 

参照
◎厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

◎首相官邸「新型コロナウイルス感染症に備えて~一人ひとりができる対策を知っておこう~」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

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