熱中症の救急搬送が増えています

2018.07.01

最高気温が25℃を超えると「夏日」、30℃を超えると「真夏日」、35℃を超えると「猛暑日」と言いますが、気象庁によると、7月1日には、全国に927カ所ある観測地点のうち、36地点で猛暑日となったそうです。

 

こう暑い日が続くのと増えるのが、「熱中症」です。

6月18日から24日までの1週間で、全国で667人の方が、熱中症で救急搬送されています(総務省消防庁の速報値より)。

 

めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の汗、喉の渇き、筋肉痛、こむら返り、

頭痛、嘔吐、全身のだるさ、意識障害、けいれん、体温上昇――。

これらが熱中症の症状で、暑い環境のなかで起こる、こうした健康障害のことをまとめて熱中症と言います。

 

熱中症予防のポイント

 

熱中症を予防するには、「水分を摂ること」と「暑さを避けること」が基本です。

 

  ・水分補給をこまめに行う

  ・適度に塩分も摂る

      大量に汗をかいたら塩分も失われるので、水分だけでなく塩分も摂りましょう。

  ・自分がいる場所の温度に気をつける

      体温を調節する能力が低い子どもや高齢者は、とくに注意が必要です。

      体温が上がっていないか、こまめにチェックしましょう。

  ・通気性のよい服装を

  ・睡眠をしっかりとる

      寝不足で体力が落ちていると、熱中症にもなりやすくなります

 

家の中でも熱中症は起こります

 

熱中症は、屋外だけではなく、屋内にいてもなります。

屋外での熱中症は短時間で発症することが多く、周囲も気づきやすい一方、

屋内では、徐々に体力が奪われ、脱水が進み、症状が少しずつ進行するため、

まわりの人に気づかれにくく、気づいたときには重症化していることも。

 

夏日、真夏日、猛暑日が続くこの季節、

外出時はもちろんのこと、家のなかにいるときにも

こまめな水分補給と温度管理に気をつけてください。

 

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